高田別院だより 2006年3月15日 第12号
久しぶりの別院
高田別院俳句の会  町田 綾子
  子供の頃、秋のお彼岸になると高田の別院には「おたや」と言って、とても賑わう行事がありました。本町通りから別院の大門までの間の両側には、今の花見みたいな出店がずらっと並び、そこで見たり買ったりすることが楽しみでした。親も稲刈りを一日休み、近所の人と連れ立って私達をおたやへ連れて行ってくれました。それも本堂には入らず外で僅かなお賽銭でただ手を合わせただけの様な気がします。とにかくサーカスの「ジンタ」が景気よく私の気を引きますのでお参りは気もそぞろです。今のインド風の本堂になってからは訪れる機会をなくしておりました。別院の前の道はしょっちゅう通っていたのですが・・・。

現在は町内会の露店が並び買い物に来る子どもたちでにぎわっている
露店の様子

  それが平成十六年の三月頃に別院が母体となり月に一回の俳句講が開かれると言う話を聞き、早速寄せていただきました。五智光源寺さんの前御住職、堀前小木菟(こもくと)先生の御指導の元に男女合わせて二十人位。句会場は御食堂で句会を始める前には皆阿弥陀様に手を合わせ「真宗宗歌」終わりには「恩徳讃」で句会は終わります。

吟行の池ノ平の紅葉
本堂煤払いの様子

  十月には他の平の「青少年センター」で吟行俳句会を行いました。雪の妙高山、いもり池その周辺の紅葉を堪能した一日でした。十二月二十日の俳句会には、三十分程でしたが本堂の煤払いや御内陣の清掃をさせていただき、佛さまを身近に感じました。奇しくもその日は御本山も煤払いとのことで気持ちも一入(ひとしお)でした。

  五十年ぶりに別院の大門をくぐりますと、本堂、境内等変わってはおりますが、昔のことが浮かんで来ます。ハーモニカの音、三味線の音、その他いろいろ…。今まで縁遠くしていた別院でしたが、今は月に一、二回足を運びながら、やっぱり齢を重ねればお寺が心の寄り所かなあと思いつつも、頭の中は俳句の方が占めております。これも皆俳句の御縁と感謝しつつ、やわやわと高田別院へ歩を進めたいと思っております。     合掌

納めの句会の様子
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