高田別院だより 2008年9月5日 第17号
有縁講開講五十回を迎えて
有縁講幹事
第六組照行寺
 北條 裕宗

 越後の嶺峰、妙高山の中程に赤倉温泉はあります。この地に三棟の客室を構えた堂々たる赤倉ホテルがあります。このホテルの先代社長村越静枝さんの母親、平井ショウさんがなかなか.の念仏の信者で沢山の同行の方と親交がありました。このショウさんが東京で95歳で命終された時、その枕元に、親鸞聖人と蓮如上人の2体の木像が安置されていました。この御木像は北国街道の関山にあった「聖人袈裟かけの松」の老大木で造られた事を静枝さんは思い出し、是非母の形見にと、戴いて帰られました。そしてホテルの御内佛に荘厳され、ショウさんのご因縁の深かりし御同行衆へ案内されて、一周忌法要を勤修されました。この年が昭和34年の秋のことでした。

 その翌年にはこの法会を「有縁講」と名付け、念仏を喜ぶ方に広く呼び掛けました。東西両本願寺の門徒方々はじめ念仏有縁の参詣者の集いとして、午後の法会で心の溝浚(みぞさら)い、大きな有縁の湯にて体の垢を落とし、夜は楽しく馳走に舌鼓をうち、朋友の喜びを語り合う宵をすごして、翌朝の勤行に参詣されて昼過ぎにご帰宅との日程にて年々回を重ね、今年は50回目の講を勤めさせて戴くこととなりました。

 この間に社長・役員・幹事も交代しましたが、講設立の初心は変わることなく連連と受け継がれてまいりました。今年の50回有縁講の開講を記念し、石碑を建立して50年もの長い間ご参加戴いた皆様への感謝のしるしと、益々の御支援を願って【光輪】と命名させていただきました。

7月28日、ホテル中庭『有縁の揚』の前で、
高田別院輪番様、
ホテル役員様、
有縁講幹事様
有縁講参加寺御住職・坊守様、
参加者70名様で除幕式を挙行いたしました。

光輪とは御和讃初讃に

 弥陀成仏のこのかたは今に十劫をへたまえり
 法身の光輪きわもなく世の盲冥をてらすなり
 解脱の光輪きわもなし光触かぶるものはみな有無をはなるとのべたもう平等覚に帰命せよ

 この法身の光輪と解脱の光輪は還相と往相の二相を顕わす讃句と戴き是を石組みに表現できないものかと案じました。造形の基本は、丸形と方角形と三角形の三形です。これを如何様に組合せるか、その大きさの原寸をどうするか。
存在の原点は大地です。この設点は、一米(メートル)の円形と一米(メートル)正方角を縦に重ねてその下は一米(メートル)角の敷石9枚を波状に組み方形とし、その周りを丸く組囲み、白砂利を敷きました、字は一切なしです。ご自由に発想、お楽しみくだされば幸いです。

別院だより TOP 前へ 次へ