微かに春の香りを感じた二月中旬、保育園では「ひなまつり表現会」を催しました。年度末を控えた保育園にとってこの催しは、一年間お預かりし、ともに過ごした子どもたちの成長を、合奏や遊戯などによって保護者に披露する機会です。しかし、私にはそのこと以上に、子ども、保護者、そして保育者。その誰もが、子どもと自らの成長を確かめる大切なときだと思っています。
もっとも、確かめるといってもそれは、模擬テストの偏差値のように目に見えるものではありません。達成感を身に刻む、とでも言えばいいのでしょうか。
子どもたちは、本当によく練習をします。あの小さい身体の、どこにそんな力があるのだろうと思えるくらいに真剣に。私は直接、指導はしませんから、出来ることといえば、うまくいかずに落ち込んでいる子と話したり、出来たことを一緒に喜び、褒めてあげるくらいなんですが…
子どもたちには、「あきらめずに」とよく伝えます。もちろん個々の能力には違いがありますから、出来る子もいれば出来ない子もいます。それでもあきらめない。みんながあきらめない。そうした日々を過ごして迎えた当日、感動は言葉になりません。
このときを終え、そろそろ話そうと思っていることがあります。それは、「がんばって、がんばって、それでも出来ないときは助けてもらおうね」って。「出来ない」と言える。「助けて」と言える。そういう人間関係を築き、歩んでいってくれることを今、心から願っています。 |