高田別院だより 2010年3月15日 第20号
東本願寺の至宝展見学で感動したこと
林覚寺門徒 池田富美子
東本願寺の至宝展の様子

 私は十一年前より浄土真宗に御縁を頂くことになりまして、最近はよくお寺の行事に参加させて頂くようになりました。

一月八日は、雪の中七時半過ぎの出発で途中有磯海で休憩を取り一路金沢へと向かいました。さて香林坊の大和での展示は、一月十二日迄ということで、大勢の賑わいでした。混んでいたので、比較的見やすい処から廻りました。見学の後、兼六園の中で昼食を頂き、金沢別院に立寄りました。正月間もないこともあり、説明もなかったのが、残念でした。浄土真宗の何たるかも知らず、十二年前に帰敬式は受けたものの、毎日の仏壇にお経を上げることもせずに……最近こそ御文を繙(ひもと)くなど、わからない乍らも、何回か読むうちに意味が、なんとなく解るようになり、なるほどと思うことも、しばしば、ありました。ここで今やっと真宗門徒として入口に立ったばかりです。親鸞聖人の教えが七五〇年余前からずっと、受継がれて今に至るとは、なぜ日本の最高の美術・芸術家の描いた襖絵等々が東本願寺にあるのか不思議でした。私の知っているのは、円山応挙、最近では、棟方志功ですが、又時の政権を担った秀吉、家康などに寄進されて、本願寺、後に東本願寺に受継がれていった歴史を、今さら乍らはじめて知ることが出来ました。その当時の歴史的事実を知る上で貴重な資料、襖絵。度重なる火災にも拘(かかわ)らず、阿弥陀堂、御影堂の建立の苦労がわかる資料、中でも身近なことでは、尾神嶽で用材運搬中の雪崩事故、犠牲者二十七名という事故等々、私には考えられないような苦労した過去の真宗門徒の人達の歴史の上に立っているのだということを忘れてはいけないと思いました。今回、感想文を書くことで、いろんなことを気付かせて頂き、本当に良かったです。有難うございました。   合掌
  
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